今回は上沼さんのM-1の審査について、コメントや採点等を振り返った上で考察してみました。
Table of Contents
2016
アキナ
「トップとは思えない。落ち着いた私の好きな漫才です。」
「やっぱり早くてテンポが良くてタタタタタンっていうのは私の歳ではついていけないんだけど…」
「相当私の中では大好き」
「大好きよ♥」
カミナリ
コメントなしですが、超低評価。
相席スタート
絶妙な2人のルックスやスマートなネタを的確に褒めていました。
スリムクラブ
「2010は家で見てて優勝だと思った」
「無理がありました。飛び過ぎ」
「しっかりせんかい」
「思い上がりみたいなのが今日のネタに出てたね」
ある意味的確でした。ネットニュースになりました。
2017
カミナリ
「去年私低かったでしょ」
「サンドウィッチマンが来てカミナリのどこが悪いのですか?って脅されたんです」
「今日のはネタがとっても好き」
「叩いてからツッコミというのはいらないと思う。癖になっているね」
「サンドウィッチマンに脅されたからの90点ではありません」
マヂカルラブリー
「ごめん聞かないで」
「一生懸命頑張ってやっているのはわかるけど、好みではない」
「よく決勝残ったなと思って」
これもかなり話題になりました。
さや香
「漫才から離れてもスターになる気がする」
ジャルジャル
「凄く良かった」
2018
見取り図
「前半が古いです」
「後半からの調子で行って欲しかったなあって」
「88は私本当は…86と思ったけどトップバッターだからちょっと色を付けさせていただきました」
スーパーマラドーナ
「入る時はどんな展開になるかウキウキした。」
「ぐしゃあっとしたわ。悪いけど。後半。」
「ちょっとネタが難しかった」
かまいたち
「達者ですね。」
「やっぱりクオリティが高い」
ジャルジャル
「振らんといて。」
「ジャルジャルは好きなのですが、このネタは嫌いや」
他の審査員は凄く褒めていました。
ある意味自我を通しています。
ギャロップ
「4分のネタではなかった。」
「場所負けしたかな。」
「自虐いうのはあまりうけない」
「自分をさげすむというのが基本的にうけないというのをこれだけのキャリアあったら知っていかなあかんわ。何してんねん今まで。」
ミキ
「別にひいきしているわけではないですよ。でもファンだなあ」
「ギャロップの自虐というのと違って、お兄ちゃんのは突き抜けている。その力の差がある。」
「私はファンだなあ。ミキの。」
「林くんとは違うねん。林くんは暗いねん。」
「お兄ちゃんの自虐は突き抜けて芸になっている。人徳がある。だから決勝に出て欲しかった。」
先ほどのギャロップの時のコメントと思いっきり矛盾しています。
自虐はウケないと言った癖に。
あと、このファン発言は私情を挟んでいると疑われても仕方がないでしょう。
トム・ブラウン
低評価
「大熱演。感動しました。」
「ただちょっと未来の笑いって感じかな。私には歳だから付いていけないや。ごめんなさいね」
霜降り明星
「うまいなあ」
「びっくりした。やるね。」
「ミキより好きかも」
和牛
「もう完璧でしょ。」
「発想の天才的なネタ。落ち着いたベテランのいきのしゃべくり。2作目絶対聞きたいと思いました」
番組終了後久保田・武智の件で荒れまくった
M-1 2019
オープニング
「更年期障害を乗り越えまして…」
「私達は真剣にやっているのに…いらんこと言うなよ」
しっかり笑いを取っていたのはさすがでした。
ニューヨーク
「ワンコーラス目は普通に下手な歌だと思った」
「どんどんどんコーラスが進むに連れて好感度が上がっていく」
「たった4分のネタの中で歌だけであれだけ引っ張っていくのは、凄いことだと思います」
「歌は難しいから。こんな所にこんなものが(CDを出す)」
「Amazonでずっと1位でございます。よろしくーーーーーー」
これたぶん炎上狙っているでしょw
かまいたち
「おみごとでございました」
「漫才もうまいんですが、かまいたちは大したこと言ってないわけです」
「1つの間違いをあそこまで4分で持っていっているわけです」
「これはバラエティーのトーク番組・フリートークに出た時に絶対小さなものを大きく膨らませる力があるという証拠なわけです」
和牛
コメントなし。
しかし、からし蓮根の時に勝手に和牛のことについてしゃべりだします。
すゑひろがりず
「長年審査員やらせていただいてますが、こういうの始めてでございます」
「お歳でいくつでございますの?」
「完成され過ぎて、M-1の漫才じゃないので、ちょっと今どこかに頭がどーんって行ってしまいました」
「ちょっと今の92点で良かったのかどうか。もっと上なんでしょうけど」
「形が違うからね。こうやって皆さんがついてきてくれたお客さんも素晴らしいと思う」
からし蓮根
「フアンです」
「初々しいね。和牛には悪いんだけど。去年もその前も和牛に私は本当にチャンピオン入れました。」
「でもなんかそういう横柄な感じを和牛に対して感じました。だからちょっと厳しい意見を。」
「このステージは僕のもの。リサイタルみたいな」
「なんのコンテストでも緊張感もなんにもないそういう、ぞんざいなものを感じました」
「でも、からし蓮根には初々しいものを感じ、もう本当に笑っちゃたし、フレッシュだし、この必死さ、てっぺんを取ろうという、チャンピオンを取ろうこの気持ちがぐっと伝わってきて大ファンよ!!!」
「がんばれーーーーーーーーーーーー」
「(若い人達がチャンピオンを目指して獲りに来ようとしている感じが)それがいいの。それがM-1じゃないの?」
「何かわからないけども、和牛のような、あんなもんを、大御所みたいな出方して…」
「なんでかって、昨年もその前もチャンピオンだと思って和牛を押しているわけです。それなのに、それを決勝まで残りくさらんかったそれが腹立つって言うんです」
「それに比べてこのお二人は純!!」
これかなり的確です。
正直M-1は芸歴制限15年になってから、確かに変わったなって。
だからこそフレッシュさを評価したのではないかと。
まあ、和牛は予選で露骨に手を抜いていましたし…
ミルクボーイ
「一番笑いました。今日は」
「それでこのセンス。ネタのセンスね。これは抜群ですよ。この角度のセンスを持ってくるとは…考えられない顔だち」
「すごい垢ぬけている。新しい。前説やなくて本番出てください」
オズワルド
「スマートで聞きやすくて、本当にお声がよくて大好きで、フアンが増えるじゃないかなっていう感じがしました」
「本当にフアンになる人が多いのではないかなと…」
ぺこぱ
「新しいツッコミ大好きナスビ」
「ナスビのツッコミ好き。新しい!」
好みで判断ってどうなの?
実はこれについては、2008年にU字工事のネタ終わりに紳助さんがこう発言しています。
「レベルがめちゃくちゃ高くて、はっきり言ってみんな点数バラバラになっていますが、正直言います。好みですわ。みんなうまい。だからどんだけ好きか嫌いになってしまうぐらい差がないです。」
みんなレベルが高すぎて判断できないから、好みで点数付けているとコメントしています。
ただ上沼さんと紳助さんの違いは、みんなレベルが高いと前置きをしている点です。
どうも上沼さんは「これ嫌い」って生理的に受け付けていない印象を受けます。
そもそもネタを見る態度としてどうなんでしょう。
ファン発言は?
実は旧M-1でもU字工事に「ファンになりました」と発言していました。
でも、好き=良いになっても、ファン≠良いのような気がします。
ファンというのは、特定の演者に対しての好意っていう意味です。
引退発表するも2019は継続決定
2018の番組終わりすぐのご自身のラジオで上沼さんは審査員引退発言がありました。
しかし、その後久保田・武智炎上の件がありました。
そして時が経ち、上沼さんと松本人志がえみちゃんねるで対談しました。
松本人志が「上沼さんが辞めたら僕も辞める」発言が話題になりました。
その後、上沼さんの審査員の続投が決まりました。
裏で松本人志が動いていたのでしょう。
「なんか炎上したからやっぱり続けるわ」感はあります。
考察
上沼さんの審査が叩かれている原因は以下の点が考えられます。
個人的な私情
個人的な私情で審査をしているのではないかと叩かれています。
「ファン」発言など私情ではないかと考えられています。
確かに芸人さんの人生が掛かっているM-1の審査では「好き」とか「嫌い」とかではなくできるだけ論理的に審査して欲しいです。
「設定が良かった」「展開が良かった」「技術が高かった」「発想が強かった」など納得できる理由で審査してもらいたいです。
ある程度好みは仕方ないとしても、「好き」「ファン」にしてもちょっと根拠が乏しい気がします。
固定概念が強すぎる
また審査に固定概念が強すぎる印象を受けます。
型破りなネタや、どつき漫才などがあまり好みではないようです。
ネタに寄り添うっていう感じではなく、そもそも生理的に受け付けていないのかなって印象を受けます。
そもそもネタを見る態度としてどうなんでしょう。